基本工作・駆逐艦編

    流用部品への追加工、各々部品の自作など作例を使った解説中で重複してしまう事項はこちらにまとめました。

 ・ レジンキャスティングキットの塗装

     塗装、下地  塗装、マスキング 

 ・ 金属などを使った部品の自作

    スキッドビ−ム  機銃座、機銃座支柱  煙管筒  レース糸を使った錨鎖の自作

 ・ プラ材を使った部品の自作

    探照燈管制器  縦舵機調整台  2キロワット信号灯  前櫓見張所

 ・ インジェクション流用部品の追加工

    砲塔の追加工   発射管、防楯の追加工  13mm機銃の縮小  40mm機銃の縮小  25mm機銃の縮小 
    艦載艇、ダビットの追加工

 ・レジンキャスティングキットの塗装


下地塗装
 組み立て前処理と必要な部品の取り付け、追加工を終わらせたあとで
 部品ごとに塗装を行います。
 作例では接着後の修正が必要な部品などを組み立て、各部の処理を
 済ませ、下地に缶入りレジン・サーフェイサーを薄く吹きつけています。
 船体部品には保持治具を製作、両面テープで仮固定しておきます。
 その他の部品は接着面にφ1.0mm程度の浅い穴をあけ「爪楊枝」を
 差し込み保持治具としました。
 下地塗装により表面処理などの不都合がわかりやすくなります。
 再修正が必要な場合は済ませておきます。

 クレオスラッカーカラーで調色した外舷色をエアブラシし基本色としました。
 外舷色は所謂軍艦色よりもかなり明るいものになりました。
 また、リノリウムも朱色に近い明るめのこげ茶色にしています。
 このリノリウムなどの細部各色はタミヤ・エナメルを使用、筆塗りしています。
 黒や白、グレーも光沢や色調を目的により調整、艦底色も調色しました。
 作例では舷側艦名もマスキングして塗装しましたが流用できるデカールを
 捜したほうが無難で容易だと思います。

 ラッカーに上塗りしたエナメル塗膜は脆弱で簡単に擦れてしまうため、後々
 補修塗りを続けることになります。

・金属などを使った部品の自作                                             


スキッドビ−ム
機銃座、機銃座支柱
 左:角(正方形)断面に削り出した真鍮線2本をハンダ
  付け、板状にしたものに曲げを加え寸法、形状は仮組み
  しながら調整します。
  横梁はプラ材を使用、隙間等の修正、補強は瞬着を
  流し込みました。

 右:支柱テーパー部(通風筒部)は真鍮線に瞬着で
  接着したパイプ状のプラ材から削り出します。支柱の
  長さはプラ板製機銃座(0.3mm厚)と仮組みして調整
  して下さい。


煙管(キセル)管

 左:キセル管の首部など直角に曲げる部分は内側に
  切り欠きをいれておきます。
  このエルボ部分を先に作り、他の各部の曲げはそのまま
  現物合わせで調整しています。

 右:エルボ内側の切り欠きは開度を60°前後にするため
  三角断面の細目金工ヤスリを使っています。
  作例のキセル管には外径φ0.8mmの真鍮パイプを焼き
  鈍しして使用しています。



レース糸を使った錨鎖の自作

 手芸用のレース糸(繊維のほつれを押さえてある糸)を利用します。各種の太さがあるようですが詳細は不明です。
 手芸店、手芸用品大規模店(首都圏ではユザワヤなど)で探してみて下さい。
左:作例に使用したレース糸です。
 安価なものなのですが、購入する場合は店頭で実際に
 太さを確認して下さい。

右:先端のアップです。普通の糸と同様に三本の細糸で
 縒られています。その内一本を丁寧に解し抜いて下さい。
 残りの二本の縒りを適度に戻して錨鎖に利用します。
 短め(5センチ前後の長さ)が使いやすいようです。

 

左:クリップを使って縒り戻しとテンションを調整しています。
 この状態で接着剤などで固めます。作例では瞬着を
 二段階に使用しています。

右:ケガキ針やピンセットの先で形状を整えながら液状
 瞬着を染み込ませ、乾燥後、少量ずつのゼリー状瞬着
 で固定しました。
 固着後に塗装します。

・プラ材を使った部品の自作 


探照燈管制器




上:作例の自作部品です。参考図と実際に製作したものとは微妙に違うことが
 解ります。あくまでも参考と考えて下さい。


左:探照燈管制器の概略図です。作例で自作した際に使用した参考図で、
実物とはだいぶ違います。
実際には架台の大きな双眼鏡といった形状のものです。

自作する場合はできれば別途の資料を参考にして下さい。



縦舵機調整台



上:作例の自作部品です。同一形状のものをふたつ並べて取り付け
ます。位置は艦型図他を参考にして下さい。

左:縦舵機調整台の概略図です。
作例で自作した際に使用した参考図で、これといった資料もなく
実艦写真を参考にしたものです。あくまでも一例と考えて下さい。

アングル材の枠台(下部台形の部分)に調整台本体が載った構造で
通常は箱型のカバーがかぶせられていたようです。

自作する場合はできれば別途の資料も参考にして下さい



 2キロワット信号灯
左:φ0.5mm程度のプラ棒を使用しています。
 ガラス部分はエポキシ接着剤(硬化寸前の細く伸びる
 状態のもの)を巻き付けました。
 古くなった瞬着も使えます。
 外舷色で塗装後、切り出します。
 自作する場合はできれば別途資料も参考にして下さい。

右:作例に取り付けた状態です。


 前櫓見張所
左:作例に取り付けた状態を左舷側上方から見たものです。
 前櫓の見張所はプラ材(細いプラ棒)から削り出しました。
 これといった資料もなかったので外形だけそれらしくしたものです。

 自作する場合はできれば別途の資料も参考にして下さい。

・インジェクション流用部品の追加工
                        砲室の追加工
 作例の砲室はピットロード製インジェクションキット(装備セットX)を使用しています。
 プロポーションは正確でデティール、モールドともにすばらしいのですがインジェクションのための「抜け勾配」分でオーバースケール
 になってしまっていると思います。
 天面外周のエッジを目安に前面以外の外周各面の「抜け勾配」分を鉛直に削りました。

左:外周を削るため保持治具上に乗せた砲塔部品です。
 この状態で一面ずつ鉛直に削ります。

右:作例では外周を削った後で天面などの各面も削り出し
 ています。
 その結果モールド、デティールなども削り取っています。

 
左:砲塔の比較です。砲身基部は外形の削り出し後に
 接着します。
 砲身は外径φ0.6mmの真鍮パイプを取付けました。

右:砲身の取付けには穴を大きめにあけておき傾きや間隔
 を調整しながら固定します。
 隙間は固着後にパテなどを使い埋めました。

                        発射管防楯の追加工
 作例の発射管には砲塔と同じく、ピットロード製インジェクションキット(装備セットT)を使用しています。 
左:九四式発射管は天面を平らに削りプラ材を接着、
 九〇式発射管は前上角部にプラ材を接着したあとで
 それらしく各面を削り出します。
 外周面も砲塔と同様に鉛直に削りました。

右:外周面の鉛直削りの治具です。
 直角出ししたアクリルブロックに粘着剤付フィニッシング
 ペーパーを貼り付けて使用しています。

  各機銃の追加工
 作例の機銃類はピットロード製インジェクションキット(装備セットT)を使用しています。
 モールド、デティールを生かしたまま各部をカットして縮小しました。
13mm機銃の縮小
40mm機銃の縮小
左:保式13mm四連装機銃から連装機銃を作ります。
 取付け面も削って形成して下さい。
 中段は連装機銃の長さをカットしただけのものです。

右:毘式40mm機銃です。マウント(操作部)は省略
 しています。
 機銃の形式によっては自作部品の追加などが必要に
 なります。


25mm機銃の縮小
左:保式25mm三連装機銃のカット位置です。
 また連装機銃も同様に加工して使用しています。

右:三連装機銃の比較です。
 作例は装備セットTのものですが新しいものは
 全体が小さくできています。
 同様の加工でもより見栄えが良くなると思います。

  艦載艇、ダビットの追加工
 作例の艦載艇類とクォートランドダビットはウォーターラインシリーズの小型艦兵装セットを使用しています。
 このセットの艦載艇は船型がなぜか角型でそのままではクォートランドダビットで使用できません。
 また、内火艇はキャビンのモールドが外縁の高さになってしまっています。
左:カッター、内火艇の船型を角部を丸めて修正します。
 少なくともダビットに収まるまで削り込みます。
 ダビットは厚さを0.4mm程度まで削ります。
 高さも足部を切り調整します。

右:内火艇はプラ板と溶きパテで幌部分を作りました。
 操舵所風防も角を削って丸めています。
 短艇とダビットは先に固定しておいたほうが船体に取付け
 易いようです。
 両面テープで支えたダビットに短艇を接着、固定しました。